今日はこのパンツを紹介します
N Work Trousers. 14,700yen |
このパンツを見て大体の人が「チノパン」と呼ぶと思います
今となっては定番中の定番のこのパンツ
この歴史にも触れておきたいと思います
まず「チノパン」に使用される生地は「チノクロス」というものが使用されます
しかし今回NKで使用している生地は
「ウェポン(=ウェストポイント)」というものになります
織りの組織も似ており現代では区別なく「チノパン」と総称されることが多いですが
生地の違いを洋服屋として違いを述べておこう
まずウェポンはチノクロスと比べると上品な光沢とハリがあります
これは織る工程で違いがあり
原則として画像左のチノクロスは単糸の左綾織り
画像右のウェポンは双糸の右綾織りとなっています
※拡大すると良くわかります
ウェポンは生地の打ち込みが多いため光沢とハリが出るのです
丈夫なコットンツイル地なのです
ではチノパンの「チノ」とはどこから来た言葉でしょう
洋服屋でしたら知っていて当然ですが
これは「中国」の「China」から由来します
遡ること18世紀
インドの輸出用特産品として、当時東インド会社の権利を
引き継いだイギリスにより
かなり安価な綿織物がイギリスに流れ
本来、綿織物産地のマンチェスターが大打撃を蒙ることとなりました
つまりこの「チノ」がご存知産業革命のきっかけになったのです
庶民の衣類としては浸透してましたが
より有名となったのは軍服で使用されたことで
やはり「戦争」が関わってくるのです
第一次世界大戦時、当時のアメリカは米西戦争にも勝利し
フィリピンに乗り込む際
フィリピンは気温が高く冬季の装備のままの米軍には暑すぎて
イギリスにインド製のツイル地を中国経由でフィリピンに送ってもらい
そこで現地のアメリカ兵たちにチャイナがなまって
「チノ」と呼ばれるようになったのです
現代ではデニムと並んで定番のアイテムとなったチノパン
チノパンの本質も、はやり元を辿ればミリタリーにありました
書いていても興味深くなるパンツです
埜
http://niteklub.jp
コメント
コメントを投稿