BLACK















5月25日にミネソタ州のミネアポリスの近郊である男が

偽造の$20札を使用したとの通報で

まだ現場近くの路上に駐車していた彼と同乗者がいたため

駆けつけた警察官がその男を車から出し手錠をし

男が息ができないと訴えたのにも関わらず

警察は8分46秒間膝で男の頸部を押さえつけ

男が息絶えてしまったという事件が発生しました

男と警察官は偶然にも以前、同じクラブで

セキュリティーとして働いていたという過去があったようです

まず大前提として思うことは人の命がなくなってしまったこと

それが人が人へ対する暴力であることは確実に良くないことだと思います

そして今回重要であるのが

命を落とした男が黒人で警察官が白人であるという点

被害者と加害者の肌の色が違うことに人々は反応し

事件の起きたミネアポリスを中心にアメリカ各地で暴動に発展しています

個人的に今回の件で黒人差別にスポットが当たるということは

大切なことであるとは思いますが今回の事件と暴動に関して疑問に思います

店などを襲撃し強奪し襲撃するなどはどう考えてもおかしく

事件の本質を見失っている気がします

ミネアポリスの警察署長は暴動のほとんどがミネアポリスの人間ではなく

ANTIFAという組織が関わっている様子

辺野古の基地問題の反対運動で抗議しているのが県民じゃないことの問題と似てますね

ジョージ・ソロスが裏で糸を引いているのではと発言

市長も同様の発言をしています

ジョージ・ソロスは大富豪であり慈善家で前回の大統領選でもヒラリー派で

トランプ就任後も色々とトランプに対して物議を醸している人物

トランプがANTIFAをテロ組織に指定するなどと発言したりと

大統領選を11月に控えるアメリカで今回の国の動きも注目

きになる方は自分で調べてみてください

こうなってくると文章でさえも本質を見失ってしまいますので話を戻しましょう

アメリカの黒人に対しての差別は日本ではあまり馴染みのないことでしょう

しかしながら歴史を遡ると1619年頃

当時の北アメリカ大陸はイギリスの植民地で

その頃からアメリカへ移り住む黒人が増えました

当時黒人はアフリカ大陸に主に住んでいたのでアメリカへ移住した黒人のことを

アフリカ系アメリカ人と呼びます

1700年代後半になるとタバコの葉の栽培で労働者が必要となった時

当時イギリス本国やアメリカのニューイングランドには

信じられ難いですが黒人を商品として売り買いできるような法律が存在しており

プランターたちに対して奴隷を購入するように持ちかけました

後にイギリスは1807年にこの奴隷売買制度を廃止しました

その頃から白人はすでに黒人に対して同じ人間であるのにも関わらず

対等な立場という認識は無かったようです

そして1776年にアメリカ合衆国が独立国家として成立しましたが

当時の思考は根深く同じ国に住んでいる黒人が白人と同じ国民であるという意見は

極めて少数派でありました

1831年に"Liberation"というマガジンを発行したウィリアムロイドギャリソンが

奴隷制度廃止運動をし社会に対し疑問を投げかけたのです

USAとCSAとの国内で勃発した南北戦争(1861~1865)に発展し

奴隷制度が廃止され市民社会としての体裁が整えられました

この約90年間なぜ奴隷制度が続いていたのか

これは当時の農業などをはじめアメリカの経済は奴隷に依存してきた

言い方を変えると黒人の労働なしにアメリカの経済の発展は無かったからだと思います

特に現在も国の経済に1兆530億ドルを貢献しているのが農業

イギリスの産業革命では大掛かりな機会で布を織ることが可能になり

アメリカ南部ではその原料になる綿花を大量に栽培されるようになり

タバコ以外でも綿花やサトウキビ、麻や米などを南部では栽培が盛んでした

機械化される以前の農業の基盤のほとんどがアフリカ系アメリカ人によって作られました

このような歴史を見ると当時のアメリカの奴隷解放問題は

人権やモラルだけでなく経済的にも問題があったのです

しかし南北戦争で黒人の差別が解決に向かうことはありませんでした

KKKと言われる今でも在る白人至上主義団体が南北戦争後に

数千人の黒人を殺害や危害を加えたりしました

他にも南部諸州のアフリカ系アメリカ人の選挙権剥奪

ジム・クロウ法と呼ばれる白人と黒人を別々に棲み分ける制度は

1964年まで続きました

病院、バス、電車、レストランなどの公共施設をはじめ

結婚、交際、学校などと黒人と白人が共存することを禁止などと言った

恐ろしい制度が実際にアラバマやフロリダ、ミシシッピをはじめ

ルイジアナ・ジョージ・ノースカロライナ・ワイオミングなどでも

同様の法律を持っていました

過剰な投票税をかけ黒人が投票するのを防ごうとまでしていた時代

そんな時代に差別が極めて厳しい南部から北部都市へ移動した

マンハッタン区ハーレム結集した

アフリカ系アメリカンによって生み出されたアート・音楽・文化・芸術

ハーレム・ルネサンスという独自の唯一無二の文化が生まれた

そんな黒人の人権の主張のプランテーションソング

そこから発展したブルースやゴスペル

ジャズ・ソウル・ファンク・R&B・HIPHOPなど

音楽におても本当に素晴らしいカルチャーを作りあげました

個人的にも黒人文化はとても好きで普段から生活に密にありますが

この裏には肌の色が違うというだけで人知れぬ苦労と悲しみが在ります

2020年の現在

勿論、黒人でも白人でも我々アジア人でも善人も悪人もいます

肌の色や国で見るのではなく

人と人で判断するべきであると思います

長くなってしまいましたが今回この件が世間で様々な意見が飛び交う中

個人的に思うことを記しました


コメント