尾錠



























NITEKLUBのデニム「TRUEBLUE」には

尾錠(シンチバック)とよばれるクラシックなディテールが在ります

これはベルトループが存在しなかった時代に

サスペンダーボタンと共にデニムを体にフィットさせる役割として

存在したディテールなのですが

簡素化が進んだ1940年代頃より徐々に消えてしまうディテールです

現代ではクラシックなデザインとして採用されていることが多くあります

しかしNITEKLUBのTRUEBLUEではこの尾錠が大きな役割を果たします

TRUEBLUEの特徴としてサイドのセルヴィッチが

ウェストのベルト部分まで続いています





















現代のデニムの殆どがヒップ部分に沿ったカットになっています

セルヴィッチが続いているということはヒップに沿ってはおらず

直線であるということです

これは刷いた際独特なシルエットになる他に

着込んでいくことで自分だけのヒップラインが完成します

その過程を「SHRINK TO FIT」と呼ばれる工程になります

これもまた自分だけのデニムに仕立てるという役割があります

その際に必要なのが尾錠になります

ヒップの丸みが無いデニムなので尾錠で調節しヒップを作る役割をします




















はじめは平面なデニム(左)も使っていくと右のように尾錠でギャザーが寄り

丸みを帯びていきます

そんな役割を果たしている尾錠ですが

もう一工夫されています





















尾錠の裏面を見てみると尾錠がボタンで留まっています

これは尾錠自体を取り外しできるということなのですが

洗濯の際にデニム自身や他の衣類などを傷つけてしまう恐れがあるので

それを解消するためのでいぃテールです

旧いものでも同じようなディテールが存在していますが

当時の理由としては脱水機にあるようで

当時、1940年以前の脱水機は写真のように

木の間に挟み水を絞るという過程のものでした



























この隙間では尾錠が入っていかないので

取り外しが可能になっているものもあったようです

他にもカバーオールのチェンジボタンなども同じ理由にあります

そんな経験からの合理的な心遣いが心をくすぐりますね

そのような当時の風を吹き込んだクリエーションをしたデニム

TRUEBLUE

是非とも実際に手にとってご覧ください

本日もご来店心よりお待ちしております

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